メダイの歴史
2月。
暦上では春ですが、まだまだ寒さの厳しい毎日ですね。
先日、ヨーロッパから届いた便に、キリスト関連のヴィンテージがあったので、今回のブログは、メダイについてご紹介させて頂きます。
メダイとはポルトガル語、英語ではメダル、フランス語ではメダイユと呼ばれています。
キリストの聖品として、マリア様やイエス・キリスト、聖人や聖女の方々などが彫られた様々なメダイやロザリオが存在します。
私も何度か訪れましたが、パリ6区にある奇跡のメダイユ教会の小さな売店にも様々なデザインの物が販売され、観光客に人気ですね。
メダイの始まりは、大昔、フランスの修道女の元にマリア様が訪れ、マリア様のお姿をそのまま写してメダル(メダイ)を作りなさいという啓示を受けて作られたのが始まりの様です。
そのメダイを身につけていると、身体の不調や病気が治ったことから、祈りのツールとして重宝され、宗派が違っても大切に扱われ現代まで受け継がれているそうです。
現代では、お守りやラッキーアイテムとして身につけている方も多いですが、本来は誰かのために(世界のために)メダイを身につけて祈る というのが正しい教えなんですね。
私は無宗教ですし、スピリチュアルな事や占いなどは全く信じない現実主義者ですが、こういったシンボルを身につけて、自分以外の誰かの幸せを願えるというのは、それだけで人格者ですし、そんな人間ばかりの世の中になればきっと世界が変わるんだろうなぁと漠然と思いながらも、結局、自分の欲を第一に考えてしまう情けない私です。
ヴィンテージを取り扱う身としては、その商品の思いや歴史や背景を大切にしたいと常々思っていますが、やはりそれ以上にメダイユやクロスはデザインに惹かれるものが多く、他のヴィンテージとは一線を画した神聖な雰囲気が魅力的です。
皆様には、こういったアイテムを気軽でカジュアルにな物として、気負わずに身につけていただければ本望です。