変化すること
2ヶ月ぶりのブログ投稿です。
気がつけば、Instagramを開設して1年経過しました。
去年の今頃は、ECサイトオープンに向けて、Webデザイナーさんと度々ZOOMで打ち合わせしたり、商品のラインナップや見せ方など、色々研究していた時期でした。
時代の流れについていくのが苦手で、それまで全て『自己流』『独学』で、
「私のお店を知ってくださる方とだけ細々と繋がっていけばいいや〜」
と思って20年近くヴィンテージに携わってきましたが、色々と情報を得るたびに、この時代、SNSを使って発信する事は、最も重要なツールだという事を日々痛感した1年になりました。
実店舗を構えていた時代は、お客様がお店に顔を出してくださるのがいつも楽しくて、商品を介す関係以上の深い話やお出かけなんかもして、商品を販売する事が一番ではなく、どちらかというと、商品はお客様と繋がる為のツールになっていた気がします。
商売としては全く成立していなかったと思いますが、あの経験があったからこそ、最大の気付きもありました。
それは、人というのは、これイイかも?と思ったものを見つけた瞬間から、頭の中でその商品を買うための理由を探す。というもの。
「わ!これ可愛い!」
と思った瞬間から、
この前買ったあの服に合うな〜とか、
そういえばこんなデザイン持ってないな〜とか、
ここで諦めたら二度と出会えないかも?
と、購買するための理由を幾つも考えて自分を納得させるというもの。
逆にいうと、これイイかも?と思っても、自分の中の一定ラインを越えてこない商品については、
似た様なのあるしな〜とか、
可愛いけど自分に似合わないかも?とか、
今月使い過ぎだしやめておこう。などと買わない理由を探す。
ごくごく自然で当たり前の人間の行動かもしれませんが、毎日お店に立ってお客様とリアルに会話したからこそ、凄く面白いな〜と気づいた興味深いポイントでした。
私としても、お客様が明らかに一定ラインを越えてないな〜と思う物は、お客様が帰宅して冷静になった時に後悔してしまう気がして、まずは買わずに保留をお勧めしていました。(だから自営業でしか働けないタイプなのです)
お店を畳み、今のマーケティングに変えてからは、お客様とは文字だけのお付き合い。
表情や、声のトーンや、仕草などのパーソナリティが見えないので、
あの方に似合いそうだ!とか、
これはあの方が探していた系統だから置いておこう!
といった醍醐味が味わえず、最初は何の楽しさも見出せなかったのですが、Instagramを始めてから、お客様のライフスタイルや、お好きなファッション、選ぶ言葉のセンスなど、少しずつSNSからお客様のパーソナリティが見えてきて、最近ではようやくこのマーケティングに楽しさも覚えてきました。
有難いことに、お客様の中には、商品についてのフィードバックだけでなく、プライベートな話やリクエストなどをDMで送ってくださる方も沢山いらっしゃって、実店舗の時の生の声とそれほど遜色なく、お客様と繋がれていることを最近実感しています。
ここ2年以上続くコロナも相まって、【お店に足を運んで商品を買う】 というスタイルがトレンドではなくなって来ています。
お客様へ画面の中の文字と画像でしか商品の魅力が発信できないのはやはりほんの少し寂しいですが、お店に足を運んだ時と同じくらい、満足して帰ってもらい、またフラリと立ち寄ってもらえる様なSHOPになれる様に、これからもスローステップで努力したいと思います。
いつものごとく、何の面白味のないブログ投稿に目を通して頂きありがとうございました。