お知らせ
ご無沙汰しています。

ブログ書かなきゃ〜と思いながら、半年経ってしまいました。 皆様お変わりありませんか? 私は相変わらずマイペースに日々淡々と暮らしています。 月一度のペースでヨーロッパやアメリカから商品が届き、ワクワクしながら開封し、ドキドキしながら手に取って、ニヤニヤしながら全角度から眺める時間が相変わらず至福の時間です。 そんな先日、イギリスからジュエリーケースが届きました。 撮影用にするか販売用にするかはまだ検討中ですが、やはりアンティークのジュエリーケースは、アクセサリーの魅力をグッと引き立てる重要なアイテムだなぁとつくづく感じています。 通常のケース撮影は勿論ですが、私は蓋の上にジュエリーを乗せたり、チラッと画像の端に見切れるだけでも、なんだか急にモノクロの世界観が出る気がして ついつい集めてしまい、いつの間にか30個近いストックになってしまいました。 という訳で、使用していないケースを近々ラクマで販売しようか検討していますので、ケースをお探しの方はご覧いただけると嬉しいです。 梅雨なのか台風なのかよくわからない不安定なお天気が続いていますが、皆様どうかご自愛くださいませ。
年の瀬のご挨拶
書かなければ、書かなければ、、、と頭の片隅に常に引っ掛かりながらも、最後にブログを書いてから半年が経過してしまいました。 気づけば夏も終わり、秋も終わり、来週には一年が終わろうとする本日、ようやくパソコンの前に座っています。 皆様の様に、このSNSマーケットを使いこなし、発信力の高い人間になりたいと心底思いながらも、なかなかハードルが高い私です。 今年は皆様にとってどんな一年だったでしょうか? 私は新しい出会いもあれば、悲しい別れも経験した1年でした。 比較的平凡で、あまりアップダウンのない人生だと思っていましたが、やはりこのまま人生に幕を下ろせる程甘くないんだなぁと実感した一年となりました。 しかし今年もまた、この仕事を通じてご縁のあった方との新たな出会いは、何ものにも代え難い財産となり、新たな視点や刺激を受けて貴重な経験もさせて頂きました。 今年ほど円安の影響をモロに受けた大打撃の年はなく、正直仕入れには苦労しましたが、そんな不安を払拭してくれる位に、沢山のお客様にご縁を頂き、今まで頑張って来れたと思います。 特に、付き合いの長いお客様から入るご注文にはいつも、こんなご時世だけどガンバレ!というメッセージなども添えて頂き、本当に胸が熱くなりました。 この仕事は完全にワンオペレーションなので、気楽な反面、瞬間瞬間で、共感や共鳴をしてくれる相手がいないというのが時に寂しく感じる事があります。 しかし商品を通してお客様からダイレクトに届く熱いメッセージを受け取ると、不思議ですが、一人でやっているという感覚から離れ、改めて自分の居場所を皆様が与えて下さっているんだなぁと再確認する日々です。 来年の目標は何にしようかなぁ。 ズバリ発信力!と迷わず掲げたい所ですが、それよりもダイエット!とか検診!とかお菓子は2個まで!とか寝転がらず座る!とか近いスーパーへは車で行かない!とかの方がずっと現実的な私です。笑 相変わらずのマイペース投稿で、キラキラしたショップには映らないかもしれませんが、新年も個性あふれるvintageをお届けしますので、皆様どうぞ宜しくお願い致します。 素敵なクリスマスと良いお年をお迎えくださいませ。 今年も一年、本当にありがとうございました。 Lamp vintage
変化すること
2ヶ月ぶりのブログ投稿です。 気がつけば、Instagramを開設して1年経過しました。 去年の今頃は、ECサイトオープンに向けて、Webデザイナーさんと度々ZOOMで打ち合わせしたり、商品のラインナップや見せ方など、色々研究していた時期でした。 時代の流れについていくのが苦手で、それまで全て『自己流』『独学』で、 「私のお店を知ってくださる方とだけ細々と繋がっていけばいいや〜」 と思って20年近くヴィンテージに携わってきましたが、色々と情報を得るたびに、この時代、SNSを使って発信する事は、最も重要なツールだという事を日々痛感した1年になりました。 実店舗を構えていた時代は、お客様がお店に顔を出してくださるのがいつも楽しくて、商品を介す関係以上の深い話やお出かけなんかもして、商品を販売する事が一番ではなく、どちらかというと、商品はお客様と繋がる為のツールになっていた気がします。 商売としては全く成立していなかったと思いますが、あの経験があったからこそ、最大の気付きもありました。 それは、人というのは、これイイかも?と思ったものを見つけた瞬間から、頭の中でその商品を買うための理由を探す。というもの。 「わ!これ可愛い!」 と思った瞬間から、 この前買ったあの服に合うな〜とか、 そういえばこんなデザイン持ってないな〜とか、 ここで諦めたら二度と出会えないかも? と、購買するための理由を幾つも考えて自分を納得させるというもの。 逆にいうと、これイイかも?と思っても、自分の中の一定ラインを越えてこない商品については、 似た様なのあるしな〜とか、 可愛いけど自分に似合わないかも?とか、 今月使い過ぎだしやめておこう。などと買わない理由を探す。 ごくごく自然で当たり前の人間の行動かもしれませんが、毎日お店に立ってお客様とリアルに会話したからこそ、凄く面白いな〜と気づいた興味深いポイントでした。 私としても、お客様が明らかに一定ラインを越えてないな〜と思う物は、お客様が帰宅して冷静になった時に後悔してしまう気がして、まずは買わずに保留をお勧めしていました。(だから自営業でしか働けないタイプなのです) お店を畳み、今のマーケティングに変えてからは、お客様とは文字だけのお付き合い。 表情や、声のトーンや、仕草などのパーソナリティが見えないので、 あの方に似合いそうだ!とか、 これはあの方が探していた系統だから置いておこう! といった醍醐味が味わえず、最初は何の楽しさも見出せなかったのですが、Instagramを始めてから、お客様のライフスタイルや、お好きなファッション、選ぶ言葉のセンスなど、少しずつSNSからお客様のパーソナリティが見えてきて、最近ではようやくこのマーケティングに楽しさも覚えてきました。 有難いことに、お客様の中には、商品についてのフィードバックだけでなく、プライベートな話やリクエストなどをDMで送ってくださる方も沢山いらっしゃって、実店舗の時の生の声とそれほど遜色なく、お客様と繋がれていることを最近実感しています。 ここ2年以上続くコロナも相まって、【お店に足を運んで商品を買う】 というスタイルがトレンドではなくなって来ています。 お客様へ画面の中の文字と画像でしか商品の魅力が発信できないのはやはりほんの少し寂しいですが、お店に足を運んだ時と同じくらい、満足して帰ってもらい、またフラリと立ち寄ってもらえる様なSHOPになれる様に、これからもスローステップで努力したいと思います。 いつものごとく、何の面白味のないブログ投稿に目を通して頂きありがとうございました。
うすけはれ
お久しぶりです。 今日の日記は、仕事とは少し離れた投稿でも。 先日、自宅から3時間弱で行ける【小豆島】へ行ってまいりました。 というのも、私が大好きな陶芸作家さんである【吉野瞬さん】の器を取り扱うお店があり、そちらを目指していざ参らん!と。 意外と近くにありながら、これまでの人生で1度しか渡った事のない小豆島。 ガイドブックなどでも、小豆島だけを掘り下げた一冊がなく、大抵は香川県のガイドブックの中に2〜3ページ特集が組まれる程度なので、淡路島などと比べると、観光産業がそれほど盛んではない点もどこか惹かれます。 そんな小さな島でも、このSNS時代のお陰で、人気のあるお素麺屋さんやお醤油の工場見学、そして干潮時に海の中から現れる砂の道の時刻まで、容易く情報を得て、小さな島を存分に満喫することができました。 そして今回の旅の目的であるお店【うすけはれ】さんへ。 車で山道を走り、ふと畦道の入り口に立つ看板。 この坂を上がった所にあるお店は、時計の針が止まった様な静寂な空気が流れ、初めて来たのにどこか懐かしく、なんとも心地よい空間でした。 目的とする器に辿り着くまで、リネンのお洋服や真鍮のジュエリー、レザー小物などが、非常にセンスよくディスプレイされ、器に会いに来たことを忘れてしまう位、素敵で見入ってしまいました。 そうしてようやく目に飛び込んできた壁一面のディスプレイ達。 数年前にふらりと立ち寄った吉野瞬さんのギャラリー以来なので、なんだか感無量でした。 器や作家さん、窯や釉薬のことなど、殆ど無知で疎い私ですが、この吉野さんの作品だけはこれまで買ったどの焼き物よりも、私の心にストレートに入ってくる感じがあって、理由や言葉などなくただただ惹かれる魅力があります。 そうして迷って迷ってお迎えしたのがこちら。 二種類のゴブレット。 このナチュラルな配色や温かみがある土肌は勿論ですが、手に持った感じのしっくり来るカーブや高台の曲線美など、どれもが心地よくて。 我が家のカップボードにこの子たちが仲間入りするかと思うと、今すぐ連れて帰りたくなる作品でした。 吉野さんのゴブレットは大容量なので、アイスコーヒーやビールやワインを入れて、気分だけでも贅沢を味わいたいと思います。 うすけはれさんは、何気なくディスプレイされているラベンダーのスワッグや、掌に乗るくらいの小さな置物たちも、全てに職人さんの愛が感じられて、本当に素敵で不思議な空間でした。 こんな素敵なお店なので、是非大阪にも出店してほしい!と思う私もいますが、海と山に囲まれた小豆島だからこそ作品が息吹く様な気もして、改めて、作品の魅力を人に伝えるのは、その物だけでは成り立たないんだなぁと勉強になりました。 以上、これからもずっとあの場所で待っていてほしいお店との出会いでした😉
クラダジュエリーの歴史

3月ですね。 まだまだアウターは手放せませんが、ようやく太陽の暖かさを肌で感じる日がやってきた大阪です。 3月といえば、別れの季節。 卒業式へ向かう親子や袴を着た大学生を近所で見かけると、なんだか少し切なくなります。 そんな今回は、クラダジュエリーについて書きたいと思います。 クラダといえば、両手に王冠をつけたハートのジュエリーを持つモチーフでお馴染みですね。 私のお客様でもアメリカ発祥だと思われている方が多いのですが、こちらはアイルランド西部のクラダ村から始まった伝統工芸品になります。 伝承されている説は色々とありますが、そのうちの一説をご紹介したいと思います。 かつて、クラダ村出身のリチャードジョイスが、海賊に拉致され、奴隷としてアルジェリアに売られてしまいます。 収監されている間に、離れ離れになってしまった恋人を思って、ジョイスは金細工の技術を身につけ、再会を願って過ごしていた時、ついに1689年にイングランド王のウィリアム3世の要求によって釈放され、再び自由の身になりました。 故郷に帰ったジョイスは、培った技術でクラダリングを作りました。 愛を象徴するハート、友情を表す両手、忠誠心と忠実さの表す冠。 Let love and friendship reign (愛と友情に支配させよ) ジョイスは恋人にクラダリングをあげて、幸せに暮らしました。(一説によると王に献上した、ともあります) このクラダリングが世界中に広まったキッカケは、アイルランドを訪れたスウェーデン初の女性王位継承者であるヴィクトリア王女が身につけたことが始まりの様です。 先日のブログに書いたスプーンリングも然りですが、やはりジュエリーの歴史には、必ず恋人の切ないストーリーが背景にあってロマンチックですね。 ちなみにこちらのクラダリングですが、付け方によって意味がある様です。 ≪シングル≫ ハートの先端を体の外側に向けて、右手薬指に着用 ≪交際中≫ ハートの先端を内側に向けて、右手薬指に着用 ≪婚約指輪≫ ハートの先端を 体の外側に向けて、 左手薬指に着用 ≪結婚指輪≫ ハートの先端を自分の方向に向けて、左手薬指に着用 愛と友情と忠誠を表すリング。 まさに平和を願うこの時代にこそ、世界中がもう一度注目してほしいジュエリーですね。