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クラダジュエリーの歴史

3月ですね。

まだまだアウターは手放せませんが、ようやく太陽の暖かさを肌で感じる日がやってきた大阪です。

3月といえば、別れの季節。

卒業式へ向かう親子や袴を着た大学生を近所で見かけると、なんだか少し切なくなります。

そんな今回は、クラダジュエリーについて書きたいと思います。

クラダといえば、両手に王冠をつけたハートのジュエリーを持つモチーフでお馴染みですね。

私のお客様でもアメリカ発祥だと思われている方が多いのですが、こちらはアイルランド西部のクラダ村から始まった伝統工芸品になります。 

伝承されている説は色々とありますが、そのうちの一説をご紹介したいと思います。

 かつて、クラダ村出身のリチャードジョイスが、海賊に拉致され、奴隷としてアルジェリアに売られてしまいます。

収監されている間に、離れ離れになってしまった恋人を思って、ジョイスは金細工の技術を身につけ、再会を願って過ごしていた時、ついに1689年にイングランド王のウィリアム3世の要求によって釈放され、再び自由の身になりました。

故郷に帰ったジョイスは、培った技術でクラダリングを作りました。

愛を象徴するハート、友情を表す両手、忠誠心と忠実さの表す冠。
  Let love and friendship reign (愛と友情に支配させよ)    
ジョイスは恋人にクラダリングをあげて、幸せに暮らしました。(一説によると王に献上した、ともあります)
このクラダリングが世界中に広まったキッカケは、アイルランドを訪れたスウェーデン初の女性王位継承者であるヴィクトリア王女が身につけたことが始まりの様です。
先日のブログに書いたスプーンリングも然りですが、やはりジュエリーの歴史には、必ず恋人の切ないストーリーが背景にあってロマンチックですね。
 
ちなみにこちらのクラダリングですが、付け方によって意味がある様です。
≪シングル≫ ハートの先端を体の外側に向けて、右手薬指に着用
≪交際中≫ ハートの先端を内側に向けて、右手薬指に着用
≪婚約指輪≫  ハートの先端を 体の外側に向けて、 左手薬指に着用
≪結婚指輪≫  ハートの先端を自分の方向に向けて、左手薬指に着用
 
愛と友情と忠誠を表すリング。
まさに平和を願うこの時代にこそ、世界中がもう一度注目してほしいジュエリーですね。
 

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